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白内障手術の麻酔ってどうするの?

白内障手術と聞いた時に

「麻酔はどうするんですか?」

「眼に注射をするの?」

と不安に感じられる方がいらっしゃいます。

白内障手術は技術の進歩と共に安全に、患者さんの負担も少なく行えるようになってきていますが、「目を手術することへの不安」はいつの時代も変わらないのかもしれません。

そこで今回は白内障手術の際に行う麻酔について眼科専門医がお伝えしたいと思います。

 

■白内障手術はどのように麻酔するか

基本的には点眼による麻酔で手術を行います。

「点眼だけで痛みが取れるの?」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方が痛みを感じません。これまで手術を行ってきた感覚から言いますと、8割以上の方は点眼だけで全く痛みを感じずそのまま手術を受けられます。

 

手術中は目の中に一定の水圧をかけながら手技を行っています。

この圧が、虹彩の神経を刺激する事で痛みを感じる方がいます。点眼麻酔でこの痛みも抑えられることが多いのですが、痛みが出る場合は前房内麻酔を追加しています。

 

■前房内麻酔とは

角膜と水晶体の間にある水が満たされている空間を前房と言います。角膜に創をつくり、そこから前房内に麻酔薬を注入することで、よりしっかりと痛みを抑えることができます。麻酔薬を注入する時に、染みるような痛みを感じる場合がありますが、副作用はほとんどない比較的安全な麻酔方法です。

 

基本的には点眼麻酔で痛みを抑えることができるのですが、前房内麻酔という次の一手も用意をして手術を行っていますので、安心して手術に臨んでいただければと思います。

中には多少の痛みは我慢しなければ、という我慢強い方もいらっしゃるのですが、痛みを感じた際に無意識に体が動いたりして却って危ないこともあります。無理に痛みを我慢する必要は全くありませんので、痛みを感じる場合には遠慮されずに教えてください。

 

その他にも白内障手術について不安な事がありましたらお気軽にご相談ください。