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白内障手術の時期はいつが最適?

普段診療をしていると、「白内障手術はいつしたら良いですか?」
という質問をよくいただきます。
今回は“白内障手術はいつが最適か”についてお伝えしたいと思います。

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結論から言いますと、白内障手術の最適なタイミングは“日常生活に不自由を感じた時”です。
医学的には、病気が進行すると水晶体自体が固くなり、手術が難しくなったり、術後の見え方が出づらくなったりするリスクが高くなるので、それまでには手術をした方が良いのですが、白内障は多くの場合で進行がゆっくりなため、ほとんどの方がそれまでに手術のタイミングをご自身で決められます。

最適な時期については医師によって様々な考え方がありますが、
・白内障はいずれ手術をしなければいけないこと
・手術後は見え方が改善すること
・よく見える状態の方が生活が楽になること
・読書やテレビ、趣味などが楽しみやすいこと
などから、当院ではある程度見えづらさを感じた段階で手術を検討しても良いと考えています。

中には「目の手術は怖い」ということで、手術を先延ばしにされる方もいらっしゃるのですが、多くの方が手術後に「痛みも全然なかったし、すごく良く見えるようになったからもっと早く手術を受けておけば良かった」とおっしゃいます。
勿論、手術ですので、合併症のリスクが全く無いわけではありませんが、合併症が起こる可能性は非常に低く、過度に心配しなくとも良いでしょう。

・眼鏡を新調しても見えづらい
・かすむような感じがする
・夜間に対向車やライトなどがまぶしく感じる

など見えづらさがあり、日常生活で不便を感じるようであればお気軽にご相談ください。

また、「視力がどのくらい下がったら手術をした方が良いですか?」と聞かれることもあるのですが、本をよく読む、テレビを長時間みる、夜間の車の運転の有無などのライフスタイルの違いによって、同じ視力でも見えづらさに差があるため一概に言うことは難しいと思います。
その上で、あえて視力で基準をお伝えすると、普通運転免許証の基準である、視力「0.7」が一つの目安と言えるでしょう。

視力が出ていても、中心部分に濁りが出て見えづらい方もいらっしゃいますので、いずれにしても見えづらさを感じたら一度ご相談ください。